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連作詩「悪童」を書き継ぎながら夜ごと道頓堀を徘徊した泉南の星村銀一郎や大西鵜之介らとのかつての交友、この関係の渦をわたしはバタフライ・エフェクトと呼んでみたいが、アナキスト小野十三郎の胸をうったこと、そして、彼らとの記憶が戦後の詩的活動を底の方から支えていたこと、いいかえれば、冨士原清一と同人誌『拉典性民族』を創刊した星村銀一郎、星村と同人誌『ゴルデンバット族』『美爪術師』『ASIA』などを刊行した大西鵜之介、藤村靑一の詩使徒としての行為、ダダもアナキズムもコミュニズムも塊りとなって蠢いていた一九二〇年代後半から一九三〇年初頭の詩的激流が敗戦後の再会により姿をかえて小野十三郎の詩精神に蘇ったと受けとめると、『ゴルデンバット族』『美爪術師』『詩使徒』『詩文化』復刻の意義に新たな光が生まれるのではないか。(本書「藤村靑一のこと」季村敏夫)
これまでの近現代詩史の中、大阪は大きな空白を残したままであった。そのモダニズムに彩られた空白は、戦後、小野十三郎を一つの軸としながら、吉本隆明の詩人としてのはじまりの場であった『詩文化』をうんだ。
ここに初めて、道頓堀モダニズムの姿が描かれる!
「詩文化」をめぐって 倉橋健一
藤村靑一のこと 季村敏夫
大西鵜之介のこと 林大地
藤村靑一 詩集抄(1929-1948)
他
(版元HPより)
| 著者 |
倉橋健一・季村敏夫・林大地 |
| 発行 |
琥珀書房 |
| その他 |
B6 / 134ページ / ソフトカバー |
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