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制作集団・出版版元・デザイン事務所「いぬのせなか座」主宰による、生きることと表現することの関係をいちから考えてみるためのハンドブック。
社会にとって大事だからでも、他者から評価されるからでもなく、自分にとって大事だから制作すること、表現すること。「自分のため」にやっていることが別のひとの「自分のため」になると信じること。そのために必要な考え方やステップを、物理的な環境と抽象的な場の重なった〈アトリエ〉という概念とその活用の方法を通して論じます。10代の学生向けに語った講演をもとにしているため、氏の制作論のなかでもこれまでになく理解しやすい構成。AIが存在しても、社会的な評価を得ることがなくても、私が私のために文章を書き、絵を描き、写真を撮り、音楽を作る。庭を整え、スクラップブックを作り、服を編む。保坂和志『書きあぐねている人のための小説入門』や千葉雅也『センスの哲学』のように、言語表現だけでなくあらゆる創作に通ずる射程を持ったあたらしい制作論。