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教会が社会運動であるなら自治寮も、炊き出しが建築であるならデモも、そのようにいままで学んだ事象の定義が広がっていくことは、社会運動を論じてきた研究者として幸福な思考の広がりでした。(「はじめに」より)
社会運動論を専門とし『みんなの「わがまま」入門』(左右社)、『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』(講談社)などの著書で知られる社会学者による、社会運動を建築の観点から観察した「社会運動建築」の記録ZINE。セーフハウスやコミュニティスペース、大学の自治寮や建築学校、労働組合の会館、宗教団体の礼拝・会合施設や公共の複合施設、そして在外研究時に見た欧州でのデモにおけるDIYの工夫や、オルタナスペースやソーシャルセンターについても記します。社会運動と呼べる空間、建築と呼ぶことのできる事象から見て取れる社会運動と空間や建築の分かちがたさ、ともに論ずることで発見されるそれぞれの可能性。浦一也『旅はゲストルーム』や妹尾河童「河童が覗いた」シリーズも念頭にあったという、イラストを交えたスケッチブック的な構成から、この試みが作者自身の学びと楽しみとなっていることが伝わります。