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愛知県瀬戸市に暮らし、瀬戸とメキシコを描き続けたという画家・伊藤髙義。1965年から没する2011年までの間、およそ80回もメキシコに通いつめ同地のスケッチを描き続けた画家は、旅から戻るたびにトランク一杯の現地品を持ち帰り、その情熱の果てに家一軒にもおよぶ膨大な民芸品を遺しました。
本書は、伊藤の孫でありドキュメンタリー監督の和田萌さんが、この“遺品”と向き合い、整理し、1冊の本に閉じ込めることで生まれたアートブック。土器や土人形、陶器にマスク、民族衣装やカラクリ玩具まで、画家が出会ってしまった240点余りの"ユーモアと美"は、特別にこだわって集めていたコレクションではなく、偶然出会ってついつい買ってしまったものの蓄積だからこそ、一点ごとの個性が際立ち、彼の地の民衆から生まれたアートの魅力をこれまでにないかたちで伝えます。
ヴィヴィッドでユーモラス、珍妙で愛らしいメキシコの民藝品の魅力を、余すところなく撮影したのは写真家の高橋宗正。彼の地を思わせるカラー構成のカバーに、画家のスケッチやメモ書きを活版印刷で大胆に取り入れた造本は、『暮らしの手帖』などのデザインを手がける𠮷田昌平。
「…旅を重ねるうちにメキシコの大地には私たちの世紀のものとはまるっきり違った古代文明が根をはり、また、自由を求めた民族が革命で流した血が染みていて、その生命の本流が、私の頭を狂わせ魅了し、虜になってしまった」と記した画家の人生と情熱に、時を超えて出会いなおした和田さんによるテキストを写真の前後に収載。質量ともに保存版となる一冊。
| 著者 |
和田萌 |
| 写真 |
高橋宗正 |
| 出版社 |
わたしたちBooks |
| その他 |
A5・コデックス装 / 352ページ / 図版数240点 |
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