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戦後京都の明るく色づいた風景。
本書は、1945年から52年の敗戦後の占領期京都で、アメリカの軍人やGHQ幹部、医者や学者、写真家らが公式イメージとは別にプライベートに撮影していた写真群から、当時国内では撮影不可能だったカラーの京都の街と人の姿を集め伝える一冊。かつてポール・サイモンが、世界をいつも「晴れた日」にすると歌ったコダック社のコダクロームのカラーフィルムによって撮影されたイメージは、撮影者たちのパーソナルな生活空間や人間関係、戦後京都の路傍の風景、生き生きとした子どもたちや労働者たちの姿、旧京都駅をはじめかつて存在した建物など時間をかけて変化してきた京都の街の貴重な記録であるとともに、やがてそこには写らなかった戦後の影の部分にも想いを及ばせます。
見知った風景を知らなかった視点で見返すこと、見えるものから見えないものを想起すること、いまここから地続きなものとしての過去に触れること。美しいイメージと研究者たちの論考を通して浮かびあがるかつてのこの街の記録。