読み込み中…
11,000円以上のお買い上げで送料無料(一部地域除く)
受取状況を読み込めませんでした
“小説にせよ、詩にせよ、深く踏み込んでおもしろく読める人”。
フランス現代文学と大江健三郎に熱中した早熟な文学少年期、東大全共闘に加わる学生時代を過ごし、文芸評論家としてデビューしてからは村上春樹を重ねて論じ、さらには原爆投下、日本の「敗戦」の受けとめかたにこだわり続けた文芸批評家、加藤典洋(1948-2019)。作家や評論家が没後たちまち忘れられる傾向が強まるなか、なおも若い世代に読み継がれ続ける加藤典洋とは、いったい何者だったのか。ときに「国家主義的」、ときに「これぞリベラル」と批判や擁護を受けてきた加藤の50冊以上に及ぶ著作をあらためて読み、その軌跡と主張を追体験することで、その71歳の生涯を多角的に批評する。編集者として、その教え子として、また研究者として加藤に関わってきた1960年代〜2000年生まれまで幅広い世代の5名が集まり、「編集グループSURE」おなじみの読みくだしやすい座談会形式でふたたび出会いなおす文芸評論家の視座と肖像。そこから私たちが受け取れるものは。