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「雨の中の少年の写真。あなたもわたしたちも知らない少年。暗室で写真をプリントするとき、この本のなかで目にするとき、そのイメージは見知らぬ少年の生き生きとした存在感を呼び覚ます。父親にとって、それは息子の不在を意味する。」
1970年代、西欧の政治文化的背景における移民労働者たちの置かれた状況を膨大な写真とテキスト(具体的なレポートと「彼」の物語、哲学的断章、詩、引用、etc…)で描いた”告発の書”。
国内では『見るということ』 『イメージ 視覚とメディア』(いずれもちくま学芸文庫)などの著書により視覚論や美術論のテキストが知られるジョン・バージャーは、本国イギリスや欧米圏では小説家、詩や戯曲、ノンフィクションの作家、画家、そしてTV番組制作者としての顔を持ち、多くの後進の作家たちに影響を与える存在だといいます。
統計データや社会調査に基づき客観的な立場を取る論文やジャーナリズムでも、個人の体験にフォーカスし過度に他者への共感と没入を誘う主観的な物語でもない、それらを幾重にも織りまぜた「斜めの視点」から、時の政治経済の状況と力学が、過去から現在に至る移民とその家族たちをいかに直撃し彼らの生を変えていくか。それを冒頭のテキストのようにイメージとの関係性のなかで詩的に、年代記的に描きだした本書は、現代の経済やテクノロジー環境のなかで、システムに絡めとられ大なり小なり無自覚のうちにそれらに奉仕するよう仕向けられている私たちの「不自由さ」とその無自覚への自覚をも促します。
いまだ褪せぬ名著の待望の初訳。ジョン・バージャーと『第七の男』という、いずれも複雑で込み入った作家とその書物への理解を助ける特典冊子「ジョン・バージャーの本棚 『第七の男』を読む」付き。
著者 / 写真 / 翻訳
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ジョン・バージャー / ジョン・モア / 金聖源 若林恵 |
出版社 |
黒鳥社 |
その他 |
256P / 128mm × 198mm / ソフトカバー |
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