【新本 / new book】なnD 11

『なんとなく、クリティック』『nu』『DU』の編集者/デザイナーが、その時々の関心や縁から集まったテキストやインタビューを編むことで、三人だからこそ浮かび上がるインディー・カルチャーシーンを都度綴じてきた『なnD（なんど）』。

最新11号は、26名によるエッセイや小文の寄稿と、編者のひとり小林英治さんの2024年3月の逝去をうけて、本誌で続いてきた小林さんの連載「インスタ日記」の形式（写真とともに短文の日記を編んだもの）を小林さんの友人やゆかりある人々35名が繋いだ追悼号となりました。「インスタ日記」には、滝口悠生や三宅唱から、小林エリカ、山本アマネ、阿久津隆さんや内沼晋太郎さん、檀上遼さんや宮田文久さん、後藤知佳さんなど、作家やイラストレーター、編集者らが、本や映画を愛した小林さんへのオマージュとしてそれぞれの日々を書き、時に彼のことを思うテキストが並びます。またエッセイでは、親交の深かった三品輝起さん（FALL）が旅と本とともにKさんを追想する6ページに及ぶ文章なども。
余波舎 / NAGORO BOOKS・涌上も700字の小文寄稿ページに、あたらしくはじめたこのお店のことと場所や時間、記憶への関心を、2024年11月に当店にて展示を行ってくださったサトウアヤコさんの紹介とともに寄せています。小林さんとは仕事上のメールのやり取りや、SNSを拝見しているだけで終ぞお会いできなかったのですが、今回の原稿を編者の森田さんに送った後、サトウさんがかつて小林さんと展示会場で言葉を交わしたことがあったとご本人から聞き、個人的にも不思議な巡り合わせとご縁を感じた一冊です。

〈寄稿者一覧〉
Eunice Luk／菊池謙太郎／森山裕之／相田冬二／モノ・ホーミー／三品輝起／近代ナリコ／Lena Fujimoto／佐々木敦／ハーポ部長／こだまたけひろ／迫川尚子／山本佳奈子／竹田和也／折田侑駿／西村満／スギタモエル／竹田純／七里圭／キデンセン／管啓次郎／涌上昌輝／近藤恵介／ゾフィ・プシクール／田中元樹／正一／little fish／阿久津隆／アマヤフミヨ／碇雪恵／イワフチメグミ／内沼晋太郎／小田雄太／加藤木礼／北畠千枝里／グラスパーゆきこ／黒田玲子／香山聡／越川道夫／小島弘光／後藤知佳／小林エリカ／桜井雄一郎／猿田詠子／柴原聡子／島田潤一郎／高橋政宏／滝口悠生／谷口愛／樽本樹廣／檀上遼／千葉美穗／テンギョー・クラ／戸塚泰雄／BACCO／松村孝宏／三宅唱／宮田文久／森川晃輔／森田真規／山本アマネ／米山菜津子