Luire

雨上がり、窓から差し込む光に誘われ、外へ出かけた。久しぶりの晴れの空は眩しくて、水面はより輝き、植物達は気持ちよさそうに佇んでいる。
夕暮れが、暗くなった部屋を照らし、朝とは違う光が差し込む。
帰り道、また雨の予感。
雨の下でおどるように、きっと雨粒は輝いて。

前作『雨の光』の続編であり対となるようなピアニスト yuri yamada さんの"Luire"。「Luire」はフランス語で「光り・輝く」を意味する言葉。透過する光と流れる水、循環する世界の摂理とその美しさ、それに呼応する人の内面の襞をメロディを通して往還するように、ピアニストの指先から生まれた旋律は踊ります。光、感情、風景。触れることはできないけれど確かにそこにあるものに、聴き手の意識もまた自然と向くような音世界。

前作に続き、ミックスとマスタリングを担うのは no.9 orchestra の大場 傑さん。『雨の光』の続編であることを明確に意識させる豊かな色彩のアートワークは、飯田純久さんが引き続き担当。

金箔のタイトル、折りたたみ式のジャケットの仕様など、ピアニスト yuri yamada の作家性とその世界観を、プロダクトを通じて立体的に感じさせるチームワークの結実した一作。